グリッターブラシの仕組み
そもそもグリッターっぽいとはどういうことなのでしょうか。
グリッターとは何でしょうか?
グリッターの正体は細かい金属の粒です。
それが光を乱反射してキラキラと輝いて人の目を喜ばせます。
つまりグリッターの輝きは金属の反射光なのです。
それを再現したのがグリッターブラシです。
では金属的輝きとはどんなものでしょうか。
どうしてキラキラ、ぴかぴかして見えるのでしょうか。
一つは乱反射するから。
そしてもう一つ金属的に見えるポイントは暗部が非常に暗く、トーンに幅があるということなのです。
では、それを再現すればいいということになりますね。
一つはトーンに幅を持たせること。
凄く明るい部分と凄く暗い部分を再現すること。
もう一つは濁りのない鮮やかな色を再現することです。
濁りのない鮮やかな色は金属的であるためには必須ではありませんが、人間の目には明るすぎるとグリッターっぽく見えません。
金属は良く磨かれていると明暗がはっきりとします。反射光が強いからです。
グリッターは良く磨かれた金属です。
ですから色も必然的に鮮やかになります。
なぜ淡い色ではいけないのかと言うと単純にそれっぽく見えないからです。
もしどうしても、どうしても桃色や水色と言った可愛らしい色を使いたい場合には、作画で明るい部分と暗い部分を作ってください。
つまり手で描け、ということです。
話が長くなってしまいましたが、ブラシの設定がどうなっているか。
そしてどうして表現したい色より、気持ち暗い色をチョイスした方が良いのかをご説明します。
グリッターブラシはデュアルブラシです。
デュアルブラシとは二種類の違うブラシを一つのストロークで使えるものです。
グリッターブラシは一本目で、色彩とトーンの幅と作り出し、
二本目で強い明度、金属的なきらりとした輝きを作り出しています。
この2本目の合成モード加算というのが肝でして、
これによって全体的に明るく鮮やかになるので、描画色はそれを見越して暗めのものを選ぶ必要が有るのです。
実際の色のチョイスについては一つ前の記事をごらんください。
グリッターブラシの仕組みがお分かりいただけましたでしょうか。
次回は、グリッターを作風に合わせて調整する方法をご紹介します。